人材開発国際会議 ; Association for Talent development 2016

世界120ヶ国からHR分野のプロフェッショナル達が集まる米国最大の人材開発国際会議のため、デンバー行ってきました。

今回多くの気になるトピックがありながらも、最も個人的に気になる大きなテーマは、【Millennials】です。米国では、デジタルネイティブであるミレニアル世代(19才~35才)への関心が高まっています。
この次世代への人材開発アプローチとしては、【マイクロラーニング】や【ジャストタイムフィードバック】などの効率性とともに、学習者が必要なときに必要なものをいつでもどこでも自らの選択で学べるような、自立性を大事にした学習の【パーソナライズ化】が求められていくのだと感じました。それをサポートするためのテクノロジーも体験してきましたが、最先端を行く米国から学ぶことがたくさんあります。

一方で、効率性だけではなく、個人の幸せやチームワーク強化につながる、エモーショナルインテリジェンスやモチベーションなどの、脳科学や心理学に基づいた様々なエビデンスや事例も紹介されていたことが印象深いです。特にキーノートスピーチのSimon Sinek ”Start with Why”が最も心に響きました。
https://www.ted.com/talks/simon_sinek_how_great_leaders_inspire_action?utm_campaign=tedspread&utm_medium=referral&utm_source=tedcomshare


【効率性やパフォーマンスの向上】と【人としての豊かさや幸せ】
このバランスが大切なのだと日本のプロフェッショナルのみなさんと話が盛り上がりました。文化的背景や国民性、個々の価値観や企業文化などによって異なるものだからこそ、その部分を見極めていくためには、やはり現場で起きてる真実・現場の本音をいかに見つけ出せるかにかかっているのだと思います。
個人の価値観や幸せと企業のビジョンをどこまで深く強く結びつけられるのか、そして、働くメンバーと企業が互いの可能性を最大限に引き出し合いながら、共に成長・進化し続けるスパイラルをいかにつくりだしていけるのか。
 言うは易し、一筋縄ではいかないことだからこそ、自分はこの仕事に向いていないと何度も諦めかけながらも、気がつけば15年の月日が経っていました。きっと今もこの仕事をさせていただいているのは、何かの縁があるのだと信じて、自分自身もミレニアル世代につないでいく役割のほんの一部かもしれませんが、その小さな一点をしっかりと担えるように、日々進化し続けていきたいと思います。


慣れない英語環境の中で、連日の膨大な情報量と睡眠不足でふらふらになりながらも、うれしい再会や新しい出会い、素敵な方々の豊かな経験と深い見識、思いやりにたくさん触れた、エキサイティングでとても幸せな機会をいただきました。学んだものをしっかりと整理して、関わるみなさんに少しでも多くのことをシェアしていきたいです。

今回の会場となった、colorado convention centerのキャラクターMr.BlueBear!会場内で迷った時に、いつも目印となってくれました。デンバーは、本当に天候が最高!青い空と緑が輝く街並み。