むきだしの地球と対峙することで、本来の自分に立ち返る場所 -隠岐ユネスコジオパークの拠点として誕生したジオホテル”Ento” –
高級品や贅を尽くすことだけがLuxuryなのではなく、日常を上質にしてくれるAuthentic〝ほんもの“を感じられるLuxury〝心地よさ“こそ、光を当ててゆきたい。-
慶應義塾大学大学院SDM研究科の オーセンティックラクシュアリーラボ メンバーとして、日本に眠るAuthentic Luxuryを探求する旅は、3年目を迎えます。毎年理事のみなさま方が議論を重ねて、Luxuryだと感じる企業をお招きして、アワードを開催しています。
2022年のアワードを受賞企業の中で、圧倒的に心を動かされたのは、青山社長が率いる株式会社海士。こちらの企業が運営する隠岐諸島にあるホテルがEntoなのです。
チェックインをしてひとやすみしたら、最初のおもてなしは、“Entoウォーキング”。
自分では決して発見することのできない、島の暮らしや魅力を存分に教えていただきます。
隠岐に魅せられたら…そのままホテル内にある展覧室「Geo Room Discover」へ。地球が紡いできた46億年の歴史に思いを馳せて。Letter from tne Earth。なんて素敵なメッセージなのでしょうか。
夕日を背景にいただく、ジオ(=地球)を感じるディナーの後は、外へ飛び出て、そよ風と焚火の炎の揺らぎに癒されるゆったりとしたひとときを。
天候などのタイミングが合えば、海底から眺める夜光虫の幻想的な世界を探索するナイトツアーで1日をしめくくります。
翌朝目覚めると、広大なガラス張りの窓から海景がどこまでも果てしなく広がり、自分が自然の一部であることを思い出させてくれるのです。
近隣の島にも気軽に行けるため、e-bikeをレンタルしてアップダウンの激しい山道をスピード出して駆け巡っていると、派手に横転してしまい、その後1週間ほど痛みに耐えることになるのですが…。
大自然を満喫するには最高のアクティビティです!
島の魅力を感じるアクティビティを体験する”動“の時間。そして、目の前に広がる自然とシームレスな客室でゆったりと感じる“静”の時間。動と静を行き来しながら、地球と生きる魅力を存分に教えてもらえる場は、子供から大人まで、みんなで楽しめることもうれしい。
そんな心地よく本質に立ち返ってゆく環境をさりげなく、丁寧にととのえてくださっているのが、スタッフの皆さんです。Entoの最大の魅力は、ここで働く魅力ある人たちにあります。
Entoのある島根県海士町のコンセプトは、
”ないものはない”。
そぎ落とされた一見なにもないように思える場所にこそ、大切なことがある。それこそが、究極のLuxuryではないでしょうか。
隠岐のどこまでも広がる自然と、隠岐に住む温かい人々の生き方がそう語りかけてくれるようでした。
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